一人の理容師の人生を語った「自分史」です。「ヘアーサロン加納」

お客さんとの思い出

川村君の死と静枝さんとの別れ > お客さんとの思い出

お客さんとの思い出

 最近は、お店は順調に御客も増えてきました。特に私は年上の女性に人気があり「お兄ちゃん・お兄ちゃん」と呼ばれ可愛がられました。其の中には熊木さんという私の姉と同じ歳の人がおり、時々お寿司等ご馳走になりました。

 其の人は若い時に旦那さんと別れ、女の子供さんが一人おりお婆ちゃんとの三人暮らしでした。其の一人娘さんが後に、安倍律子という歌手になりNHKの紅白にも出場したのですから世の中は判らないもです。

 又、その他にも裁判所の判事長のお抱え運転手の奥さん(本間さん)にも気に入られ、顔そりに来る以外にも良く遊びに来る様に成っていました。この人にもお子さんが二人(男の子と女の子)居りまして千万億ちゃんが私達の家で下宿していた時にこの子供達を近くの銭湯に何度か連れて行ったことも有りました。

 その他にも太田さんの奥さんを初め、名前の知らない人も四・五人位年上の女性客が私に付いておりました。この本間さんの奥さんとは一度危ない処まで行きそうに成った事があります。

 其れは、旦那が留守の時で子供たちも寝てからの事、私の家で自家製の葡萄酒を飲みすぎ、酔って半ば歩けないような状態に成った為、私の肩につかまりながら家に送っていったのですが途中暗いところで「私お兄ちゃんが好き」と迫られ、抱きつかれキスをされ「今晩は旦那が帰ってこないから好きにして」と言われ、半分その気になり、半ば抱きながら家まで連れて行ったのですが、玄関を開けた途端旦那が立っており「如何したのだ!こんなに遅く子供を置いて何をしていた」と怒鳴られ、私も吃驚しましたが「私の家で葡萄酒を飲みすぎて酔って半ば歩けない様でしたので、連れてきました遅くまで申し訳ございませんでした」と謝り逃げるように帰ってきた事が有りました。悪いことは出来ないものですね。

 又お得意さんは勿論女性ばかりではありません。近所に有ったらそば屋の清水さん・木村パン屋の従業員・隣の佐野さん兄弟・靴作りの職人兄弟・柴田ベニヤの人達・学生時代から来ていた歯医者さんの服部さん・岡商店の息子さん(大学を卒業後勤めず後を継いだ)その他には教育大学の寮生・建築士・木工場経営者・鉄工場経営者と従業員・医者・草分組の従業員・島藤建設の従業員等々可也の方々が付きました。

 男性のお客さんの思い出も数々有ります。木村君や草分組の浅野さんを始め、島藤建設の石川さん・米屋の小川さん・北洋銀行の丸山さん等個人的に良くお酒を飲みに薄野や狸小路に出掛けたりしたものです。丸山さんは手品の出来る人で良くもてましたし、石川さんは私の結婚式の司会をお願いする事に成った人でもあります。

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