一人の理容師の人生を語った「自分史」です。「ヘアーサロン加納」

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 その後、私達は売上も向上して来ましたので借金も無くなり、家ではバイク(新明和のポインターという九十CCのバイク)を購入致しました。このバイクは青と白のツートンカラーで格好良く、当時漫画本に載っていた幻探偵(1957年に『少年画報』に連載された桑田次郎の漫画)の主人公愛用のバイクに似ていました。

 其の頃、千万億君が結婚をし、翌年には鈴木君、山本君と続けて結婚しお店を出していきました。もう皆一人前に成り結婚ブームのようでした。

 室間の山本隆君は、私がまだ二葉理容所に勤めていた折に来訪し、「札幌に出て修行の為働いてみたい」いとの事で二・三軒面接に連れて行きました。

 彼は「後から連絡する」と言い残したままで、室蘭に帰っていったので一ヶ月位後に連絡を取ると、両親に反対され半強制に橋本理容所の同僚と結婚させられお店を開店する事に成ったとのことです。

 最初の頃は、私も半分がっかりしましたが決局之が彼を成功の道へと導いて行ったのですから結果的には彼の為には良かったのです。

 其の後、バイクに乗って室蘭に行った時にそのお店に寄ってみましたが、店は理容椅子二台のこぢんまりしたお店で、奥は台所と一間位の暗い何か隠見のする家でした。

 それから三年位あとに向かいの角地にあった大きな木造のビルを買い取り(当時は、土地の値段も安く家は破格的に安かったそうです)そのビルには元々ナントが沢山入っておりまして、一階に三店舗、二階に事務所が六軒位も入っており、購入後は暫く家賃で銀行の借り入れ返済部分が賄いきれた様です。

 暫くしてからそのビルにお店を移し、今度は理容の椅子五台の大型店で揚所も良く交差点の角地、おまけに隣近所には大きなビルだらけで、お客さんには事欠かなく大繁盛、おまけに二階にはまだ一部テナントが居り家賃収入も入ってくると言った状況で順調な出だしのようでした。矢張り運の付いている人は出だしから順調な者の様ですね。

 何か後から聞いた話によりますと、前の店には時々幽霊が出てきて気持ちが悪いので早く移転をしたかっのだそうですが、偶々「角地の木造ビルが安く売りに出ているので購入しないか」と銀行の方に進められ急に買う事に成ったのだそうです。

 之が彼の運のつき始と成り、後には理容椅子を三台増やし八台の大型店舗とし室蘭でも一・二番の店に成長して行く事に成る訳ですが、此れも彼の人望と努力・そして運との三拍子が有ったのでしよう。

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